デスクと記者の会話創作編その12010/06/09 12:12

デスクと記者の会話創作編その1
脚本:管理人
出演:デスクD、ベテラン記者B、新米記者S
これは架空のある新聞社(またはテレビ)での妄想の会話です。

B:デスク。新しい菅内閣も出来たところですが、月曜日は何を取り上げればよいですかね。
D:決まってるだろう。小沢だよ、小沢。
B:そう来ると思ってました。で、何を書きましょうか。
D:ぱーつと目に付くようなことを書けばいいんだよ。
B:それじゃ、「小沢の反撃開始か。どこどこでだれだれと密会。」なんてのはどうですか。
D:いいんじゃないの。派手に書いてね。
B:火曜日は何を書きましょう。
D:政治と金を鳩山問題にからめてやるかい。
B:そうですね。ついでに小沢さんも付け加えますか。
D:そうだよ。小沢を悪の権化の様に扱えよ。
S:でもそんなに小沢さんて悪い人なんですか。デスクやベテラン記者さんは、小沢さんの取材をしたことは有るんですか。直に話したことはあるんですか。
D:おまえなー。小沢の顔を見たことがあるか。
S:ありますけど。
D:怖そうな顔してるだろう。テレビの時代劇の悪党はどんな顔してる?みんな小沢のような顔つきをしてるだろう。
S:はい。
D:だろう。分かってるじゃないの。
S:・・・・・
B:水曜日は何にしますか。
D:そうだな。小沢、政治と金の次は、普天間で行ってみるか。
B:ですね。普天間移設反対の市長や、徳之島の町長たちのインタビューを載せますか。
D:反対派の住民の声も載せるんだぞ。賛成派の声は載せるんじゃねーぞ。
ついでにアメリカのオバマもカンカンに怒っていると書いておけ。
B:分かってますって。
S:普天間のことを取り上げるなら、日米安保条約の内容や、憲法9条のことも取り上げてはどうでしょうか。
D:ベテラン記者さんよ。あんた、新米の教育してんの。
B:済みません。
D:あのなー新米さん。読者はそんな難しい話は好まないの。しても分からないの。
お前のようなレベルの高い人ばっかりじゃないんだから。
それより単純に分かりやすく、移設反対、沖縄県民は怒ってるぞ、と書き立てるほうが新聞は売れるの。
うちも商売してるんだからね。買ってもらわないと困るのよ。
B:木曜日は何にします?
D:参議院選挙予想でもやるかい。どこの誰が当落線上に有るとか無いとか、どの党は何議席取れそうだとか書けば与野党とも喜んで見るだろう。一般大衆もな。ついでにどこどこの陣営が買収工作をしているなんていう話も載せれば言う事無いね。
B:じゃ金曜日はどうしますか。
D:そうだな各党の支持率でも載せるか。菅内閣の支持率も載せるか。ただあんまり高いようだと載せるなよ。面白くなくなるからな。出来ることなら、菅内閣に不満を持っているようなところにアンケートを取れ。支持率を落とせるような何かスキャンダルでも有れば最高だ。S君よ、菅総理の政治資金収支報告書で何か落ち度がないか調べて来い。
どんな些細なことでもいいんだ。書くときはそれを大きくして書くから。
B:土曜日はどうします?
D:そうだな野党のことでも書いてやるか。与党のことばっかりでは、野党もおもしろく無いだろうしな。谷垣さんもやつれて来た様だし。元気つけてやるか。
爺さんたちの集まりの、何とか日本やみんなの党もな。
そうそうバカの一つ覚えを唱えている、社民党のことも書いておけ。福島党首も内閣から離れて、なんでも反対とやっと言えるようになり、ストレスが無くなったと見えて少しきれいになって来たな。
B:日曜日は何を書きましょう。
D:消費税増税とでも書くか。
消費税増税と書けば読者は直ぐに騒ぎ立てるから。
S:それじゃ次の月曜日は何にしたらいいですか。
D:バカヤロー。月曜日はまた同じ小沢を取り上げるんだよ。
毎週同じローテンションで行くんだよ。そうすれば、面倒しなくてすむでしょう。読者だって1週間も経てば前の記事の事など忘れてるの。
分かったかな新米君。

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