どうして月に行かないんだろう2010/06/05 15:30

私はづーと不思議に思っています。
それは、どうして月にスペースシャトルは行かなかったのだろうか、と言うことです。

若い人はアポロ宇宙船の事は良くわからないかもしれませんが、中年以上の人は良く知っていると思います。
特にアポロ11号の船長ニール・アームストロングが、1969年7月20日、人類として初めて月に降り立った瞬間を見て多くの人が感動したことと思います。私もその一人でした。
そこから12号、14号、15号、16号、17号とアポロは月面に降り立ちました。
13号は映画にもなりましたが、事故のため月着陸できず、月を回って地球に帰還しました。
そして17号をもってアポロ計画は終了しました。
その後はスペースシャトルに移行されて今日に至っています。
そのスペースシャトルも今年2010年11月で退役の予定です。

スペースシャトルから見れば、アポロは遥かに技術的にも、大きさも劣る宇宙船です。
そのアポロが月に行っているのです。
どうしてスペースシャトルは月に行かないのでしょうか。
アポロが月へ行った後、いろいろな事が言われています。
月には降り立っていない、スタジオで撮ったものだとか。
ヴァン・アレン帯を通って行かなければならないので、乗員は被爆し死亡する可能性がある、従って月には行けないはずだとか。
ヴァン・アレン帯とは陽子、電子からなる放射線帯のことで、地球を取り巻いています。
ちなみにヴァン・アレン帯は、内帯と外帯との二層構造で、赤道付近の層が厚く、極軸付近は層が薄いのだそうです。
内帯は赤道上高度2,000~5,000kmにあり、陽子が多く、
外帯は10,000~20,000kmにあり、電子が多いそうです。
スペースシャトルの軌道高度は185~578kmで、ヴァン・アレン帯の内側を回っています。
国際宇宙ステーションの軌道高度は約400kmで、これもヴァン・アレン帯の内側を回っています。

確かに、アポロ計画とスペースシャトル計画の目的は違っています。
アポロ計画は、人間を月に送り、帰還させるのが目的。
スペースシャトルの目的は、宇宙空間での科学実験や衛星の打ち上げ、国際宇宙ステーションの建設などです。
だからスペースシャトルの目的は月へ行くことではないので行かない、と言うことなのでしょうか。

アポロは月面に着陸した回数がたったの5回、月面で活動した時間が合計でおよそ81時間程度。
月から持ち帰った岩石は全部で382Kg程度。
これで、月の多くの事が分かったのでしょうか。科学者は分かったのかもしれませんが、私のような一般人には良く分かりません。
スペースシャトルの初飛行は1981年で、その後120回以上打ち上げられています。
こんなにたくさん打ち上げているのですから、その間いくらでも、月に行けたはずです。
月に行けば、月に行く技術も向上したでしょう。多くの新しい技術も獲得したでしょう。多くの情報が手に入ったはずです。
地球の周りをグルグル回っているだけではもったいないと思います。
月に行かないのは、行く価値が無いからか、行く技術が無いからか、お金が無いからなのでしょうか。
理由はなんでしょうか。