県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ2010/05/04 11:48

県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ

皆さん、この言葉を知っていますか。どこかで聞いたことが有りますか。
この言葉を知っている方は、そう多くはないかもしれません。
知らない人たちの為に、少しこの言葉についてお話します。
この言葉は沖縄戦で自決した、沖縄守備隊の海軍陸戦隊司令官、大田実少将
が本土の海軍次官に送った電報の最後に書かれていた言葉です。
前文には沖縄の惨状が述べられています。
沖縄県民は日本軍を助けるべく、死をも問わず老若男女皆良く尽くしてくれた事が切々と書かれています。
その沖縄県民を見た大田実少将の心からの訴えで有ったと思います。
ちなみに大田実少将は、沖縄県人では無く千葉県人です。

少し前置きが長くなりましたが、大田実少将のこの言葉に対して私達は何で報いてきたでしょうか。皆で良く考えましょう。
沖縄は観光地ですが、その前に沖縄は日本国内で初めて米軍と地上戦をした所なのです。
沖縄戦では、日本軍人がおよそ9万4千人、県民を含む民間人も約9万4千人が犠牲になったと言われています。一説には民間人だけで15万人が犠牲になったとも言われています。

日本は戦争に負け、沖縄は現在のような米軍基地の島になりました。
今漸く日本政府は、沖縄県民の負担を軽減するべく普天間飛行場を移設しようとしています。
しかし連日の報道を見て分かるように、移設候補県ではにべも無く絶対反対と気勢を上げています。
本当にこれで良いのでしょうか。問答無用で我が方に来ては困る。これが同じ日本国の沖縄県民に言う言葉でしょうか。
普天間基地移設を端緒として、日本国全県で基地問題を考える良い機会なのに、各メディアは単に移設先候補地を知らせ、そこの知事、住民が大反対とのことしか報道しません。
沖縄の人たちは、沖縄を守る為だけでなく日本国を守る為、日本人を守る為に犠牲になった事を忘れてはいけないと思います。
今こそ、大田実少将のこの言葉を皆で良く考えましょう。

県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ